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まどか文庫のブログ

1971(昭和46)年、岐阜市長良川のほとりで開設。 8畳間、200冊の本から始まった文庫は、6年後豊橋へ。
地域活動の広がりとともに、その活動の幅も広がっています。 ・・・左のひと 右のひと 両どなりのひとを 自分の意識の中にくみこみます。
それが社会です。人間関係です。協力、たすけあいです。~円について~ 「魂の発見」(子安美知子)著より・・・

ゆうたん(1才)の危機管理能力

 ご近所のゆうたん、おかあさんにだっこされてまどか文庫(分室)前を
通る時、
ばぁと覗いて、いいお顔でごあいさつしてくれます。

 玄関のたたきに続く32センチの上がり口をよじ上ったり、後向きで
下りるのも
自在。床に座り込むと、目の高さにあるお気に入りの小物を
指差し、手にもって遊ぶ。つかまり立ちも
始まりました。
ちょうど1才になったばかりです。

 先日、ゆうたんを前向きで抱っこして入口に立ったママの携帯が
鳴った時のこと。ママは画面を確認、ゆうたんに声かけな
がら床に
おろし、私に目配せ後、外へ。
上がり口で座り込んだゆうたん、
いつものいいおかおの直後、
母の声が外から聞こえることで、
母の不在に気づき、即、私に
手を伸べ「だっこ」と、真剣な眼。
私は初めて、ゆうたんを
抱っこさせてもらいました。
 しなやかな体、引き締まった手足。
関節の動きもぴったり私に添い、
ここちよい重さ。と、鳴き声を
あげたゆうたん、外の母の方へと手を
伸ばし、私に下した「安全
地帯への移動命令」。

「母の不在」という「危機」を、目の前の私を「母代わり」にして
身をゆだね、「解決」できると判断した、見事な危機対応。
 歩く前の、言葉を使う前のゆうたんが、即時に自分で考えた
この1分にも満たない「危機管理行動」。

外でママに抱かれ、にぃ~っといいお顔のゆうたん。
安心と安全を自力で獲得した、自信のえがお。

昨年初めて出会った時、ゆうたんは生後2か月。
木曜日の「ありがたや」や、まんまリズム活動に参加してくれた
ご縁が続き、「はじめて出会う
ちいさな社会」にデビューする
瞬間に立ち会うことができたのです!

 玄関先の交流で自然に育まれた「人間関係のぬくもり」の大切さを
教えてくれたゆうたん。これまでの10 か月間、マスクなしで
お話しできたことにも感謝でいっぱいです。(のりこ)

 【写真】このできごとの1週間後のゆうたんです。

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