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まどか文庫のブログ

1971(昭和46)年、岐阜市長良川のほとりで開設。 8畳間、200冊の本から始まった文庫は、6年後豊橋へ。
地域活動の広がりとともに、その活動の幅も広がっています。 ・・・左のひと 右のひと 両どなりのひとを 自分の意識の中にくみこみます。
それが社会です。人間関係です。協力、たすけあいです。~円について~ 「魂の発見」(子安美知子)著より・・・

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第110回お話会・・・ご案内

第110回おはなし会  会場予約の都合により、改めてご連絡します。
             4月16日(木) 中止いたしました。
             5月21日(木) 19時~21時 (予定)                 
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報告とお礼(その4)「ご近所のみなさん」

本展の開催後も、何かと話題になっています。これまで「本」の話をしたこともない方がたから、「行けなくってごめんね」「ちらし見たよ」「いいことやったのね」にはじまり、自転車で配達仕事中の方からは、「集会所の前を通って、本展のこと知ったけど、どうでした?」と聞かれたり。「図書館」が身近にあると、本を楽しむ生活が、当たり前になることが分かります。高齢者の多い町では、ことに歩いて行ける、「近い」ことが一番です。
 渥美線南栄駅の出口や集会所への道すじの家々の塀に、ちらしを貼って頂きました。今回、会場の周辺の二つの町内自治会と商店街の皆さんの協力を得たことで、本展を身近に感じて頂けたと思います。まちぐるみで、本展を応援して頂いたことに感謝しています。

  風の強い日も、頑張り通したポスターとちらし。南栄駅東にて。

「世界の子どもの本展」最終日を無事迎えることができました。


 3月17日(火)穏やかな日ざしに恵まれた一日でした。
 昨年12月に開催が決定し、皆さまのご支援で準備を進めてきたJBBY主催「世界の子どもの本展」。2月から新型コロナウイルス感染問題が深刻化し、開催が危ぶまれた6日間の「本展」。なかでも直前まで揺れ続けた講演会。お陰様で、本日、すべて終了できました。誠に有難うございました。
 10時。開所と同時に80代のご夫妻が、ゆっくり歩いて会場に到着されました。ようこそ!今日は最終日のため、早めの17時に閉める予定でした。20分前に、駆けつけた方のカバンに差し込まれていた中日新聞。一昨日の記事をご覧になって参加された方の多かったこと。開催決定の連絡が行き渡らず、市内外の皆さまがどんなに心待ちして、お尋ね下さり、足を運んで下さったことか。また、お仕事をお持ちの方は、年度末に重なり身動きできない無念さを抱えられたのではと思いつつ過ごした最終日でした。
 換気、暖房、湿度に配慮しつつ、消毒やマスクなど皆さまのご協力を得て、300冊近い世界の子どもの本を、会期中300人の皆さまにお楽しみいただけました。
 本に親しむ、お一人おひとりの時間が、南栄住宅集会所で豊かに流れました。板張りと畳の床に置かれた座卓の上の本。世界の国々へと導くパネル板=低い衝立は、子どもの視界を遮らず、全体の広がりを感じさせてくれました。机の向きで順路が変わります。気持ちは落ち着き、楽しみが増します。座布団に座って。壁にもたれたり。時には足を投げ出して。傍らの椅子に座って。自宅のように、ここでゆったり読書されている皆さまの周りに醸し出されたお一人おひとりの世界。畳の間でお昼寝を始めた園児さん。すっかり安心しきって。
 JBBYの巡回展の200冊に加え、豊橋市図書館の資料80点余の貸し出しを受けて実現した本展。実行委員会で準備した資料を加え、約300冊が揃った会場は、市営住宅を持つ町内会の集会所です。私たちの住む「場」で「本」を楽しむ。そのために「ご近所」さんの力は必須です。町内自治会、商店街の皆さまのご理解・ご協力あって実現した「本展」でした。
 3か月間準備にあたった運営委員は4市13名。共生と交流と平和のメッセージを伝えるユネスコ活動に携わる80代~70代の先輩の皆さん。25年余にわたり、「本」があって「人」のいる「学校図書館」の大切さを市に求め続けた仲間と現職の司書の皆さん。40年前から今も、地域子育て互助活動に係る三世代で参加の皆さん。そして来年50年目を迎えるまどか文庫の、お話会活動を地道に繋いでくださった皆さん。お疲れさまでした。
 3月23日(月)~モーニング付き~「第5回実行委員会(最終)」を豊橋駅前で開きます。今回「本展」を通して、まちなか図書館建設計画が進む豊橋市の課題=「図書館に市民をつなげる」解決の道筋が見えてきました!そのヒントとなる、最終日の「本展」の写真をご覧ください。
 写真掲載にあたり、ご一緒に考える機会を頂いた皆さまに感謝します。


 
 



世界の本が「まち」をつくる試み

3月16日(月)朝からみぞれ(?)風が吹き、厳冬の一日。
 「通りかかって、寄りました」と子連れの方。「また来ました」と、組み合わせ変えて来所下さったご家族が何組も。ユネスコの活動のお仲間、お話会のご縁で、学校図書館や公共図書館の司書さん、ご近所のリピーターさん・・と、世界の本展に足を運んで下さる皆さまの流れは、朝10時から午後6時まで、切れずに続きました。
 
 ちいさいお子さんも参加下さいました。板の間を走り回っても大丈夫。ちゃんとお相手下さる「おばあちゃん」が現れて。


  畳の間では、ほんとのおばあちゃんの読む本にぴったり寄り添って「あめだま」(ペク・ヒナ作)を楽しむ姿。ここでは自然に多世代の交流が生まれます。これぞ集会所図書室!
  
 市営団地と町内の集会室を兼ねる展示本のならぶ会場は、10数名の皆さまがご一緒下さるといい雰囲気が生まれます。それぞれ自分の時間を楽しんで下さるなかで、ここちよい「図書室」になります。本のあるこのシンプルな空間。61か国と地域の、世界の言葉(50言語)が静かに行き交って。
 共生って?多文化って?紛争地や、戦争の最中の国から、先の大戦を、この前の震災を、今生きる私たちが知らないことが、さりげなく表現されている。そのなかで私たちが直面している、新型コロナウイルスに関連して、本展で「伝染病」を扱う2冊に注目しました。<出展作品紹介の冊子より引用>
 ◆「冬の暗さ」(アイスランド共和国)<突然得体の知れない伝染病が広まり、すべての計画は白紙になる。そして、自分たちの命を守ること以外、何も考えられない日々が始まった>
 ◆
「明日は闇の中」(ノルウェー王国)<生き延びるために、愛、愛情、家族のあり方など、あらゆることが試される>

【豊橋展後半に。】リピーター、家族でご参加が多い一日でした。

3月15日(日)
 10時開所と同時に駐車場に車。市内の学校へ「おはなし=ストーリーテリング)を届けているお仲間でした。今日は一日、切れ目なく、混雑することなく、楽しむ皆さんの姿がありました。親子で、三世代で、友だちと一緒に。2度目の方も数組。
 ご近所でお買い物した際、本展を教えてもらったと、寄って下さる方が続きました。揚げたてのコロッケを前庭のベンチでほおばる家族連れの皆さん。渥美線南栄駅東の商店街の集会所は、世界の本展会場として、ぴったりです。

 「本が大好きです。次はいつありますか?」と聞かれ、「ぜひ、ご一緒に計画しましょう」と応じました。なんて嬉しいことでしょう。

 
『あめだま』は人気の本です。午前中に、おとうさんと一緒の家族の方に紹介読みをしました。午後にはおばあちゃんがふたりのお孫さんに読み聞かせていました。ご近所の女性が散歩の帰りに立ち寄られたので『りぼん』を一緒に読みました。

 今朝の中日新聞に初日の記事が掲載され、早速「新聞見てきました!」と飛び込んでこられた二人組さん。「まどか文庫のブログ」で豊橋展の詳細をチェックするとメモし、ちらしを手に「仲間に紹介します。改めてゆっくり来ます!」と、足早に駐車場に。 
 
 実行委員会では開催する10時から18時の時間帯を午前・午後・夕の三交代で、常時数名が担当しています。今回は、入場の流れを見ながら、私たちが本に触れる時間を大切にしたいねと話し合っています。今日の夕方は、一人ひとりが本と触れ合う貴重な時間がありました。パネル板が衝立の役割も果たして、落ち着くと発見。
 

  残り二日となりました。皆さまに本展の情報が行き渡りますように。会場に足を運べない方のところへ出かけて、夜間、本の紹介をすることを思いつきました。